ビジョナリー思考

パーパスがない会社は生き残れないのか?

売り上げの伸び悩み…これはどこの社長でも頭を抱える難題で、「どうすれば売り上げが上がるのか?」ばかりが頭を支配しがちです。しかしお悩みNO.1とでも言えるこの課題がそう簡単に解決するのであれば、誰も苦労はしないはずです。そもそも、短絡的に解決策が分かっているような課題であれば、社長も頭を悩ませることもなければ、このような記事を読むこともありません。ましてやコンサルティングに相談にくることもないわけです。

「すぐに売上があがるノウハウ」を期待されるのは理解できますが、あまりに短絡的だということは社長自らも気づいているはずですが、それでも付け焼き刃的な処方をされるのはなぜでしょうか?

例えば、

チラシの内容やキャッチコピーを変える。
WEBで広告を出して、SEOなどの対策を打つ。
営業マンにインセンティブを与えてやる気を促す。 etc…

これらが一時的に有効な場合ももちろんあるので、全部が”否定”というわけではありません。しかし、本質的な課題を押えた上での施策でないと、それは慢性疲労を忘れさせる栄養剤みたいなもので、効き目が切れた後には、さらなる疲労感に襲われるものです。しかも、これらはネズミの回し車と同じで、同じ場所をグルグル回って、走っているのに前に進んでいきません。売り上げが高止まりして、一向に上に向かない伸び悩んでいる会社はまさにこの状態に陥っている場合がほとんどです。

しまいには、栄養剤は飲み過ぎてしまい、重大な副作用を襲われることになってしまいます。それは、過剰な表現をした広告で、顧客や取引先を欺くような行為で”会社の信用失墜”という最悪の症状である副作用です。このような売上第一主義に偏りすぎることは、必ず副作用を伴うため社内からも不満が噴出する要因でもあります。これが会社の「ブラック化」です。

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