ビジョナリー思考

ビジョナリー思考「何をすべきか:何をしないでおくか」

「抽象のハシゴ」という概念

アメリカの言語学者、サミュエル・I・ハヤカワは『思考と行動における言語』の中で「抽象のハシゴ」という概念を提唱しました。ここではこんな例えが用いられています。

3人のレンガ職人に「あなたは今どんな仕事をしているのですか?」と質問した場合、この3人からの回答はそれぞれ違い、3パターンあると考えます。

一人目:
「あなたは今どんな仕事をしているのですか?」
▶︎「レンガを積んでいます」
これは「作業」のレベルで仕事を捉えています。

二人目:
「あなたは今どんな仕事をしているのですか?」
▶︎「教会をつくっています」
これは「目的」のレベルで仕事を捉えています。

三人目:
「あなたは今どんな仕事をしているのですか?」
▶︎「みんなが幸せに過ごせる場所をつくっています」
これは「意義」のレベルで仕事を捉えています。

意義レベルだけでしか仕事を捉えられなければ、具体的な作業がはかどらない可能性が高くなります。作業レベルだけでしか仕事を捉えられなければ、新しい工夫などが生まれない可能性があります。物事を、具体レベルと抽象レベルの両方で捉えることによって、パフォーマンスを高めることができるという思考技術です。

 

ここでわかるのが、
「意義」はビジョンやミッションに置き換えることができます。
「目的」はゴールや成果・戦略に置き換えることができます。
「作業」は具体的行動・タスク・予定に置き換えることができます。

 

抽象度が高いところに視野を置いた方がアイディアが出やすく、チーム力が強くなるのは想像できるのではないかと思います。どちらが重要かということではなく、このバランス力が重要なのです。未来に続く会社であり続けるためには、ビジョンやミッションの言語化は今、一番必須とされる課題だと言えるのではないでしょうか。

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